この記事では、四柱推命の十干【癸(みずのと)】の解説をします。命式の「日柱の干支」に「癸」がある人の性格・適職・恋愛傾向・相性をご紹介いたします。
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この記事は、黄色枠の「日柱の干支」に【癸】がある方向けの記事です。
癸(みずのと)とは?
四柱推命は「干支暦(かんしれき)」と呼ばれる暦(古暦)を元に命式を算出しています。干支(かんし)は10個の天干(十干)と12個の地支(十二支)で構成されていて、十干のひとつが今回紹介する「壬(みずのと)」です。
木 | 甲・乙 |
---|---|
火 | 丙・丁 |
土 | 戊・己 |
金 | 庚・辛 |
水 | 壬・癸 |
癸は陰陽五行では「水」の「陰」で自然界で表すと「雨」です。
癸の性格
癸のキーワード:親切・貢献・地道・忍耐
対人関係の達人
癸の人は誰とでも上手に付き合える社交的な性格をしています。物腰が柔らかく、基本的に親切なため、多くの人々と良好な関係を築くことができるでしょう。さらに、先入観なく相手の話を聞く姿勢が、信頼を集める一因となっています。
堅実で誠実
若干堅物に感じられることもありますが、その裏には誠実さがあり、信頼感を強化しています。癸の人は、用心深く、軽はずみな行動を避けるため、「しっかりしている人」として評価されることが多いでしょう。
冷静で順応性のある対応
新しい状況や変化に対しても動揺を見せず、サクサクと必要な情報を吸収し、適応する能力があります。この冷静さと対応力は、どんな状況でも即座に適切な行動を取れるため、頼られる存在となります。
探求心と学びの意欲
勉強好きで知的な癸の人は、一つのことに熱中するとその分野のスペシャリストになり得る可能性を持っています。探求心が旺盛で、深い知識と理解を追求することを楽しむ性質があります。
癸の人の適職
医療・福祉系の職業
癸の人は人のために尽くすことに喜びを感じるため、医療や福祉の分野での仕事が非常に適しています。看護師、介護士、リハビリテーション専門家など、他者のケアを行う職業では、その奉仕精神が活かされ、多くの感謝を受けることで大きなやりがいを感じられるでしょう。
教育・トレーニング関連の職業
知的好奇心が旺盛で、物覚えが良く、勉強熱心な癸の人は、教育関連の職業にも向いています。教師やトレーナー、セミナー講師など、自らが学んだ知識や技術を他人に教え、育てることに大きな満足を見出せるでしょう。
サービス業
人と接することが得意で、周りの幸せを自分の幸せと感じることができる癸の人は、サービス業でその真価を発揮します。ホテルやレストランのスタッフ、カスタマーサポート、クライアントサービス担当者など、顧客の満足を第一に考える仕事で、高い評価を得ることができるでしょう。
研究職
探求心が旺盛で、一つのことに深く没頭することができる癸の人は、研究職にも適しています。科学者、研究員、専門研究者など、詳細な調査や長期的なプロジェクトに取り組むことで、その緻密さと忍耐力を発揮できるでしょう。
癸の恋愛傾向
惜しみなく愛を注ぐ
癸の人は、細やかで深い愛情を持つタイプです。相手を癒やし、サポートすることに喜びを感じるため、恋愛においても相手に献身的に尽くします。降り注ぐ雨のように、周囲に優しさと愛情を提供し、相手の幸福を自分の幸せと感じることができるのが特徴です。
みんなに優しくアプローチが苦手
誰にでも優しい癸の人は、勘違いされることもしばしば。特定の人に愛を語るのも苦手なため、なかなか進展しなかったり、思っていた人とは違う人とお付き合いが始まったりすることがあります。
相手に求めるもの
癸の人は、相手からの理解と誠実さを非常に重視します。知的で共感力があり、癸の人の愛情に対して真摯に応えてくれるパートナーを望みます。また、自分の無償の愛情を普通のことと捉えず、感謝してくれる人との関係を理想とします。
理想の関係
癸の人は、お互いの内面を深く理解し合い、支え合う関係を理想とします。ロマンチストな一面もあるため、夢や希望を共有できる相手との精神的なつながりを重んじます。また、お互いに愛情を深め合えるような関係が理想で、感情的な豊かさと深い絆で結ばれる恋愛が理想です。
癸と他の十干の相性
癸と甲の相性
「雨」の癸は「樹木」の甲を支えます。このサポートによって甲を育てることができるのですが、水を与えすぎると木が腐ってしまうように、癸の優しすぎる過保護も問題になることがあります。甲はそのサポートに甘えすぎないように心がけることが大事。甲が過度に依存すると、癸は距離を置くことを選ぶかもしれません。甲は癸の慎重さを受け入れつつ、互いに支え合う姿勢を持つことでより良い関係性を築けるでしょう。
癸と乙の相性
「花」の乙にとって癸は「恵みの雨」のように、サポートしてくれる関係性です。癸のサポートを受けることで乙は成長をしていきます。癸は乙を支えることに熱心になりすぎると花は多い水によって腐ってしまいます。癸は乙を甘やかしすぎず、適度な距離感を保つと良いでしょう。
癸と丙の相性
「太陽」の丙と「雨」の癸は、自然界ではあまり一緒に共存しない関係性。お互いに強烈な印象を持つこととなります。癸の静かで内向的な性格は、活動的で外向的な丙にとっては理解しにくい部分が多いようです。お互いの性質を尊重しつつ、適度な距離を保つことが二人にとって快適な関係を維持する鍵となります。無理に一緒に行動を共にするのではなく、お互いが心地良いと感じる範囲での交流を心がけると良いでしょう。
癸と丁の相性
「灯火」の丁と「雨」である癸は、雨によって灯火が消えてしまう関係性で、お互いの性質が強く出ると衝突しやすい相性です。けれど、丁の情熱と癸の冷静さは、バランスが取れている時にはお互いを高め合うことができます。 癸は丁の熱を少し冷ますことで、丁が前に進むための冷静な判断を助けることができます。一方、丁は癸に活力とエネルギーを提供し、癸の行動を促すことができるでしょう。適度な距離感が大切な二人です。
癸と戊の相性
「雨」の癸は、自然と戊の心の支えとなり、日常のストレスを癒します。なくてはならない存在で、二人はお互いが自分らしくいられる関係です。一緒にいることで、戊は安心感からいつも以上に動きが活発になるでしょう。ただ、お互いにサポートしたい性格なので、依存的にならないことが重要です。
癸と己の相性
「田畑」の己と、「恵みの雨」の癸。一緒にいることで互いにお心地よいと感じ、お互いの存在が心の支えとなるでしょう。癸の人の配慮が己の人をリラックスさせることが多いです。ただ、癸の人の親切や心配が、時として己の人にとって重荷になることがあります。本心を伝えられない二人なので、何も言わずに離れてしまうことにならないよう、コミュニケーションが大切です。
癸と庚の相性
「鉄」の庚の行動力と決断力、「雨」の癸の細やかな気配りと支サポート力で、一緒にいるとお互いが最高のパフォーマンスを発揮できる関係性です。庚の力強さとリーダーシップが癸を安定させ、癸の思慮深さと気配りが庚のストレスを軽減します。ただ、何でも率先してやってくれる庚に対し、癸は依存してしまうことがあり、それが庚にとっても負担となる原因になります。庚は癸に対して過保護になりすぎず、癸も庚に依存しすぎないよう心がけると良いでしょう。
癸と辛の相性
「宝石」の辛と「雨」の癸は、どちらの星も繊細なため、お互いの気持ちを理解するまでに時間がかかることがあります。お互いに腹の中を明かさないので、「何を考えているのかわからない」といった気持ちになるようです。とはいえ、辛は癸を自然とサポートする側に回ることが多いです。それに癸が甘えすぎると辛はどんどんエネルギーを消耗していくことになります。コミュニケーションが重要です。
癸と壬の相性
「海」の壬と「雨」の癸は共に水の属性です。そのため、自然と共通の話題や感情の共有がしやすく、理解し合える部分が多いです。よりエネルギッシュな壬が、癸をサポートするような関係性だとうまくいきます。お互いに感情的になると手をつけられない面を持ち合わせているため、大きな騒動になる可能性があります。情緒が不安定にならないようにお互いにサポートし合うことが重要です。
癸と癸の相性
癸と癸の組み合わせは、同じ「雨」の性質のため、お互いに深く理解しあえる関係です。価値観や考え方が似ているため、一緒にいると居心地が良いと感じるでしょう。けれど、似ているが故に、小さな違いや意見の相違が大きな問題となることもあります。ライバル心が芽生えたり、相手に対する期待が高くなりすぎたりすることで、感情的な衝突が生じることがあります。また、互いのプライベートな空間に干渉しすぎることも、トラブルの原因となることがあります。