十干

四柱推命「辛(かのと)」とは?性格・適職・恋愛傾向・相性について

この記事では、四柱推命の十干【辛(かのと)】の解説をします。命式の「日柱の干支」に「辛」がある人の性格・適職・恋愛傾向・相性をご紹介いたします。

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この記事は、黄色枠の「日柱の干支」に【辛】がある方向けの記事です。

辛(かのと)とは?

四柱推命は「干支暦(かんしれき)」と呼ばれる暦(古暦)を元に命式を算出しています。干支(かんし)は10個の天干(十干)と12個の地支(十二支)で構成されていて、十干のひとつが今回紹介する「辛(かのと)」です。

甲・乙
丙・丁
戊・己
庚・
壬・癸

辛は陰陽五行では「金」の「陰」で自然界で表すと「宝石」です。

辛の性格

辛のキーワード:美意識・繊細・こだわり・華やか

美意識が高い

「辛」の人は何事も美しく、完璧でありたいと願っています。自らを磨き、社会的にも一流でありたいと考える傾向があります。常に美意識を持ち、ファッションや言葉遣い、立ち振る舞い、専門性など独自の美しさを探求しています。そのため、芸術分野で才能を開花しやすいです。

感受性が強い

非常に繊細な辛。その繊細さが、芸術的才能や創造力の源泉となっていますが、同時に気持ちのアップダウンも激しくなりがちです。失敗を極度に恐るところがあり、その面が強いとなかなか前に進めず苦労します。

頑張り屋でストイック

辛の人は、目標に向かって努力する人です。困難に直面しても決して諦めず、常に前向きにチャレンジを続ける精神力を持っています。そのため、人より何倍も人生が大変と感じる人が多いようです。それは直面したことに立ち向かい、努力し続けるストイックさからきているのです。

辛の人の適職

クリエイティブ業界

辛の人は繊細で美的感覚に優れています。デザイナー、アーティスト、写真家、ファッション関連など、創造性を求められる職業が向いています。美しいものやオリジナリティなど、独自のセンスが高く評価されるでしょう。

サポート職

緻密で気配りができ、他人のニーズを感じ取る能力に長けている辛の人は、アシスタントや秘書、カウンセラーといったサポート職にも適しています。辛の人の細やかな注意力が生かされ、周囲との調和を図りながら能力を活かせるでしょう。

高級なもの・一流品を扱う仕事

高い美意識と品格を兼ね備えた辛の人は、高級ブランドの販売員やジュエリー販売、高級ホテル、一流の人へのサポート業務など、ラグジュアリーな環境での接客業にマッチします。顧客の細かな要望に敏感に応えることができ、上質なサービスを提供できるため、顧客からの信頼も厚くなるでしょう。また、自身を高めたい欲求も同時に叶えることができます。

辛の恋愛傾向

自分磨きをするほど恋愛運アップ

宝石はもとは「原石」。原石を磨いていくことで、素敵な宝石となるように、辛の人も自分自身を磨いていくことによって恋愛運も上昇していきます。磨けば磨くほど、お付き合いする相手も変わっていきます。

感情を面に出せず苦労する

なかなか感情を面に出せず、また、人一倍繊細なため、恋愛で苦労することも多いです。華やかさからモテる辛さんですが、甘え下手なところから恋愛が進展しない要因にもなっています。

相手に求めるもの

オシャレさ、洗練さ、を重視している辛は、相手にも美的センスを求めます。また、繊細で感情の波が大きいため、精神的な安定感を与えてくれるパートナーを重視します。相手の気配りや優しさに敏感で、それが恋愛感情へと変わることも多いでしょう。

理想の関係

努力家の辛なので、お互いが自己実現を目指しつつ、相手の成長も支えることができる関係を理想とします。お互いの才能や美意識を高め合いながら、共に成長していけるパートナーシップを求めています。感情的な浮き沈みが激しいため、理解し合える安心感のある関係が必要です。

辛と他の十干の相性

辛と甲の相性

「樹木」の甲と「宝石」の辛の関係は、お互いの異なる才能を認め合い、尊重することでお互いを高め合うことができる関係性です。けれど、甲から見ると辛が何を考えているかわからず、辛から見ると甲が押しが強いと感じられることもあります。甲が辛の繊細さと才能を尊重し、辛は甲の真っ直ぐな姿勢から学び、お互いを理解し、尊重することで、より深い関係を築くことができるでしょう。

辛と乙の相性

「草花」の乙と「宝石」の辛は、異世界の関係性。依存せず、お互いの個性を活かしあう二人。辛の鋭い言葉が乙を傷つけることがあります。乙も、不快感を感じたときは辛に伝えることが重要です。乙が辛のリーダーシップを尊重し、辛が乙の繊細さを認識することで、衝突を避けて、支え合う関係が築けるでしょう。

辛と丙の相性

「宝石」の辛の持つ内面の強さと繊細な美しさは、活発で社交的な「太陽」の丙にとって大きな魅力となります。逆に、丙の外向的なエネルギーとカリスマ性は、辛が憧れる存在です。お互いの才能や個性が、さらに磨かれていくでしょう。一緒にいることで、それぞれが自分でも気づかなかった新たな魅力や可能性に目覚めることも。丙の人は直接的な感情表現をするので、繊細な辛の人との関係では言動に気をつけましょう。

辛と丁の相性

「灯火」である丁と「宝石」の辛。丁のエネルギーは、辛の繊細な部分を傷つけ、焦がしてしまうことも。この力を適切にコントロールすることが必要です。お互いの違いを理解し、尊重することができれば、丁は辛から繊細さと注意深さを学び、辛は丁の情熱から新たな刺激を受けることができる良い関係性を築くことができるでしょう。

辛と戊の相性

「山」の戊の人は、「宝石」の辛の人の繊細で優しい性格に引かれ、自然とサポートしたくなる相性です。戊の人が抱える不安やストレスを優しく和らげ、精神的な安定をもたらします。戊の人の面倒見が良すぎると、辛の人はその環境を窮屈に感じることがあります。自由を求める辛の人の心情を理解し、適度な距離感を保つことが重要です。

辛と己の相性

「田畑」の己と「宝石」の辛のは、サポートする側とサポートされる側の関係になりやすく、お互いの立場を理解し合うことが大切です。己の人は辛の人をサポートすることに喜びを感じます。辛の人が注目を浴びることが多く、己の人が影で支えるような形になりやすいです。辛の人は己の人のサポートを感謝し、己の人も思っていることやして欲しいことを伝えることでお互いの不満を解消できるでしょう。

辛と庚の相性

「鉄」の庚と「宝石」の辛は共に「金」の属性で、似ているところが多いでしょう。陽の性質を持つ庚は、どちらかというと強くて直接的です。辛は陰の性質で、繊細です。庚のストレートな性格が辛を圧倒してしまうことがあり、言葉や態度などに配慮が必要です。辛は庚の強さや決断力を理解することで良い関係を維持できるでしょう。

辛と辛の相性

同じ辛同士、自然と競争相手と見てしまう傾向があります。一方で、お互いの高い美意識や価値観を理解し合うことができれば、非常に良い理解者になる可能性もあります。共感することができれば、お互いの才能や感性を尊重し合い、支え合うことが可能です。けれど、お互いが一番でありたいという思いが強く、そこが強く出てしまうと打ち解けるのに時間がかかるでしょう。

辛と壬の相性

「宝石」の辛と、長らく土の中にいた辛を洗い清める「海」である壬。辛の人が壬の人をサポートすることでお互いに利益をもたらす相性です。ただ、辛の人は繊細さゆえ、人との距離感も大切にします。壬の人のエネルギーが強すぎると辛は流されてしまうため、程よい距離感で接することが重要です。

辛と癸の相性

「宝石」の辛と「雨」の癸は、どちらの星も繊細なため、お互いの気持ちを理解するまでに時間がかかることがあります。お互いに腹の中を明かさないので、「何を考えているのかわからない」といった気持ちになるようです。とはいえ、辛は癸を自然とサポートする側に回ることが多いです。それに癸が甘えすぎると辛はどんどんエネルギーを消耗していくことになります。コミュニケーションが重要です。