四柱推命

四柱推命って当たるの?流派の違いについて

「四柱推命」は、様々な流派があり流派ごとに命式の算出方法が違います。

どのくらい変わるか、実際に同じ生年月日時で出した命式をご覧ください。

上記命式は「鳥海流」で出した場合。
下記命式は別の流派で出した場合。流派が変わるとこんなに変化することもあります↓

どうでしょう。中の星がガラっと変化したのがわかりましたか?当然ですが、これだけ違うので、鑑定内容も異なります。

また、十二運星を出さない流派、神殺を採用する流派・しない流派…など、本当に様々です。

西洋占星術も元は、天文学もできて、医者の資格もある人が使っていたものなんですが、科学が発展すると同時に、実際の天文と違う部分がわかってきてそれで天文学と離されちゃったんですよね。

どの命式を信じたらいいの?

これだけの違いがあるので、

どれを信じたらいいですか?

と聞かれることもあるのですが、私は占いは「信じるのではなく、使うもの」だと思っています。

もし、占いに正解があるのだとしたら手法は一つのはずです。でも、四柱推命だけでもこれだけ結果が異なるんです。ということは…正解はなさそうですね?(他の占術でも大小様々な違いがあります)

ちなみに、人間の脳は「記憶の中から類似しているものを探して振り分ける能力」に長けているので「当たっている」と感じやすいように作られています。なぜなら、そうしないと記憶できないからです。

で、「そう信じる」と全てそれに紐づけるので、あたかもその通りになっているように感じてしまいます。「引き寄せ」は脳のそういった構造をうまく使って「ありたい自分」に変化させていくものなんですけど、それくらい脳って今までの「知識」「経験」などから引っ張られやすいものなんです。(思い込みってやつですね)

なので、どの命式を信じるかではなくて「こっちの流派だとこういう結果」「あっちの流派だとこんな結果」になる、というだけです。見方が変われば結果も変わる。

占いは人間の本能が全て言語化されている

人間の脳の構造的に「当たっている」と思いやすいのもあるのですが、もう一つ占いの素晴らしいところは「人間の本能が全て言語化されている」ところです。

タロットカードもそうですが、生きていく中で経験することやその中で得る感情などが象徴として描かれているので「当たっている」と感じやすいです。当たっているのではなく、本来は「深層心理の中に眠っている心がカードによって導き出された」という感じです。

四柱推命の星もまた、人間の本能が全て表されています。

  • 周りをコントロールしたい欲求
  • 認めて欲しい欲求
  • コミュニケーションを取りたい欲求
  • 知識欲求
  • 愛されたい欲求
  • 周りより優れていたい欲求

など…

そういった欲求を持たない人はいません。その欲求の出方が一人一人の今までの経験の中で強かったり弱かったりするだけです。

だから、「当たる」と感じるのはごく当たり前のことです。

四柱推命を使う

そのため、私は「占いは信じるのではなく、使うもの」と言っているんですね。もちろん、信じたいものがあるならそれを信じていいと思います。信じるのは自由ですから。

私もなんだかんだ「天中殺(空亡)」はイヤですもん。

ただ、これだけ流派によって違いがあるわけですから、

  • 私は離婚の星があるから…
  • 私は勉強の星がないから…
  • 私は晩年孤独な星があって…

と悩む必要はないよ、ということだけは言っておきたい。

そうじゃなくて、目的に合わせて活用すればいいのです。

自分だけの視点では新しいアイデアが湧かないことってあると思うんですね。何をしたらいいのか八方塞がりの時とかに占いはかなり有効です。

うまくいかないのは、自分の「知識」や「経験」の中では良い方法を思いつけないからなわけですよね?だから、様々な人にアドバイスを求めるのだと思います。

そのアドバイザーの一つに「占い」を採用している、って感じですね。

それが、「鳥海流四柱推命」だったり「中国流四柱推命」だったりの違いはあるけど。

「鳥海流四柱推命の観点からのアドバイス」を聞く。もっと言うと、「鳥海流四柱推命を習った○○先生からのアドバイス」って感じですね。(同じ流派でも先生によってアドバイス内容は全然違います)

運命が決まっているのなら、アドバイスを聞く意味もありません。
悩む必要もありません。だって、もうその通りになるのだから。

だけど、占いが違えば結果が違うわけですね。

可能性はひとつではなくて、無限なんです。この瞬間から。

占いは楽しんでください。そして、勇気や希望になったら嬉しいです。