この記事では、四柱推命の十干【壬(みずのえ)】の解説をします。命式の「日柱の干支」に「壬」がある人の性格・適職・恋愛傾向・相性をご紹介いたします。
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この記事は、黄色枠の「日柱の干支」に【壬】がある方向けの記事です。
壬(みずのえ)とは?
四柱推命は「干支暦(かんしれき)」と呼ばれる暦(古暦)を元に命式を算出しています。干支(かんし)は10個の天干(十干)と12個の地支(十二支)で構成されていて、十干のひとつが今回紹介する「壬(みずのえ)」です。
木 | 甲・乙 |
---|---|
火 | 丙・丁 |
土 | 戊・己 |
金 | 庚・辛 |
水 | 壬・癸 |
壬は陰陽五行では「水」の「陽」で自然界で表すと「海」や「川」です。
壬の性格
壬のキーワード:包容力・柔軟・最先端・スケールが大きい
社交的で包容力がある
壬の人は明るく、周りに親切に接するため慕われ頼りにされる存在です。「海」らしく包容力に溢れ、どんな人も温かく受け入れます。
ダイナミックで自由奔放
壬の人はフットワークが軽く、新しいことや流行の最先端に敏感です。常に活動的で、新しい場所や新しいアイデアに対して積極的にチャレンジするでしょう。けれど、その自由奔放な性格が、場合によっては周りとの足並みを合わせるのが難しいこともあります。
柔軟性と適応力
壬の人は水のように柔軟でに適応します。周りの状況や相手の感情などを瞬時に感じ取り、合わせることができます。気遣いもできて細かいことを気にしない性格ですが、時々荒れることも。その時のパワーは凄まじく、誰も手に負えません。
壬の人の適職
アイデアと創造性を活かせる職業
壬の人は非常に創造的で、新しいアイデアや発想が得意です。、広告業界、マーケティング、デザイン関連の仕事など、創造性が求められる職種で才能を発揮します。また、新しいトレンドを生み出す能力を活かして、ファッション業界や芸術関連の職業も非常に適しています。
社交性を活かせる職業
壬の人は社交的でコミュニケーション上手。顧客サービス、セールスなど、コミュニケーションが中心の職業が向いています。
自由と柔軟性を重視する職業
自由人な壬の性格から、フリーランスやコンサルタント、起業家といった自由な働き方をする職業も向いています。自分のペースで仕事を進められるため、ストレスなく高い成果を出すことが可能です。また、旅行業やイベントオーガナイザーなど新しい環境や多様な仕事に触れられる職種も適しています。
研究と学びを深める職業
情報を追求し、常に学び続けることを望む壬の人には、教育や研究職も合っています。新しい知識や技術に触れることで、自己成長と同時に、他者への教育にも情熱を注げます。特に国際関係や科学研究など、広い視野を要する分野でその能力を活かすことができるでしょう。
壬の恋愛傾向
束縛は苦手
流れる水のように、束縛を嫌い、ある程度自由な関係を好みます。相手に合わせられる分、自由に振る舞えないことが続くとある日突然、爆発するようなことがあります。
気まぐれで飽きやすい
気持ちが変わりやすい壬。長い交際が続くとパートナーに対して飽きることがあります。長く続く安定した関係よりも、短期間で情熱的な恋が多くなる傾向にあります。
相手に求めるもの
壬の人は自分の自由な性格を理解し、受け入れてくれる人を求めます。束縛をするような相手では逃げ出したくなるでしょう。また、新しい知識や情報が好きな性格から、話が合うことも重要視します。いつも同じ話ばかりだと飽きてしまいます。
理想の関係
束縛が嫌いで自由に振る舞いたい性格のため、お互いに独立し、依存しない関係を求める傾向があります。自分の趣味やキャリアを尊重し合える関係が理想です。
壬と他の十干の相性
壬と甲の相性
「樹木」の木と、「海」や「川」を表す壬。壬の力が強すぎると、甲は自分の場所を失い、流されてしまう可能性があります。甲は自立を保ち、壬はその力を適度に抑えることが重要です。壬は自然に甲をサポートすることができますが、その力の使い方には注意が必要です。甲も、壬に頼りすぎずに自立心を持つことが、より良い関係を築くカギとなります。
壬と乙の相性
花の「乙」が「川や湖」の壬の水に守られているような関係性です。壬は広い包容力で乙を支え、乙はその安心感の中で自由に成長することができます。けれど、甘えが過ぎると依存関係になりがちです。乙が自立心を持つことで、壬のサポートもより効果的になり、乙の自信にも繋がるでしょう。
壬と丙の相性
「海」の壬の冷静さと、「太陽」の丙の熱い情熱がうまく混ざりあい尊敬しあえる関係性です。お互いに、ストレートなコミュニケーションが可能です。ただ、お互い違う物質同士なので、新鮮でもあるし理解しがたい面もあるでしょう。お互いの存在が刺激になって、互いに成長する機会を提供できれば良い相性となります。
壬と丁の相性
その場で燃え続ける「灯火」の丁と、自由に漂う「海」である壬は、全く異なる性質のため、お互いの足りない部分を補完し合う関係性です。丁の人は壬の人と一緒にいることで、精神的な強さや寛容さを学び、壬の人も、丁の人の情熱や目標に向かって努力する姿を見て学ぶことが多いでしょう。ただ、丁にとって壬の自由な生き方に理解できず戸惑ってしまうことも。お互いの個性を尊重しつつ、適切な距離感で接することが大切です。
壬と戊の相性
「山」の戊はがっしりと安定していて、「海」の壬の動きをうまくコントロールする役割を持ちます。戊は壬のダイナミックさやスピーディに行動する部分を評価し、壬は戊の堅実さや信頼性を高く評価します。お互いにない特性を補い合うことで、一緒にいると長所が際立ちます。どちらも性格的に強い面を持っているため、適度な距離感が必要です。
壬と己の相性
「田畑」の己と、「海」の壬。適度な水は田畑にとって有難いですが、過剰な水は土を侵食してしまいます。また、その逆で土も水を濁らせます。そのため、二人は良くも悪くもなる相性です。壬の人は自由な発想や行動力で己の人を助け、新しい視点を提供することができます。一方、己の人は安定感や支える力で壬の人を地に足がついた行動へと導くことができるでしょう。
壬と庚の相性
「鉄」の庚は金属で固く、「海」の壬の放任主義や自由奔放な行動を見守り、必要に応じて助言やサポートをする関係性です。庚からのアドバイスやサポートを受けて、壬は自分自身を見つめ直し新たな発見をすることが多いでしょう。庚のサポートが過剰になると、壬が甘え過ぎたり、壬の自由すぎる行動が庚を疲れさせることも。適切なバランスが重要です。
壬と辛の相性
「宝石」の辛と、長らく土の中にいた辛を洗い清める「海」である壬。辛の人が壬の人をサポートすることでお互いに利益をもたらす相性です。ただ、辛の人は繊細さゆえ、人との距離感も大切にします。壬の人のエネルギーが強すぎると辛は流されてしまうため、程よい距離感で接することが重要です。
壬と壬の相性
同じ壬同士、お互いに深く理解し合うことができます。言葉を交わさなくても意思の疎通が可能なほど、息がぴったりと合います。似た性格から、共感し合える点が多く、一緒にいることで相手の心の動きを感じ取ることができ、安心感を持つことが多いです。お互いに活動的でフットワークが軽いため、一緒に新しいことに挑戦したり、冒険するのが楽しいと感じる関係です。ただ、お互いに爆発するとものすごい衝突がおきます。
壬と癸の相性
「海」の壬と「雨」の癸は共に水の属性です。そのため、自然と共通の話題や感情の共有がしやすく、理解し合える部分が多いです。よりエネルギッシュな壬が、癸をサポートするような関係性だとうまくいきます。お互いに感情的になると手をつけられない面を持ち合わせているため、大きな騒動になる可能性があります。情緒が不安定にならないようにお互いにサポートし合うことが重要です。