この記事では、四柱推命の十干【甲(きのえ)】の解説をします。命式の「日柱の干支」に「甲」がある人の性格・適職・恋愛傾向・相性をご紹介いたします。
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この記事は、黄色枠の「日柱の干支」に【甲】がある方向けの記事です。
甲(きのえ)とは?
四柱推命は「干支暦(かんしれき)」と呼ばれる暦(古暦)を元に命式を算出しています。干支(かんし)は10個の天干(十干)と12個の地支(十二支)で構成されていて、十干のひとつが今回紹介する「甲(きのえ)」です。
木 | 甲・乙 |
---|---|
火 | 丙・丁 |
土 | 戊・己 |
金 | 庚・辛 |
水 | 壬・癸 |
甲の性格
甲のキーワード:向上心・プライド・まっすぐ・高い理想
真面目で責任感が強い
甲は、真っすぐで力強い性質を表します。そのため、甲の人は、自然とリーダーシップを取ることができます。常に正義感が強く、間違いを見過ごせないところもあります。
頑固でまっすぐ
甲の人は自分の意見を曲げることが苦手で、こう思ったら「こう!」という頑固な一面もあります。そのため、周りの人と歩幅を合わせるのを難しく感じることもあります。その一方で、その頑固さは信念を貫く力となり、多くの困難を乗り越えていけるでしょう。
挫折からの回復に時間がかかる
木の枝が一度折れてしまうと修復が困難なように、甲の人も一度挫折や失敗を経験すると、そのショックから立ち直るまでに時間がかかることがあります。でも、失敗を乗り越えることでさらなる成長が期待でき、経験を積むことでより大きな強さを身につけることができますよ。
甲の人の適職
真面目で正直な仕事
甲の人は正直で真っ直ぐな性格。そのため、道徳的で責任感が強い仕事が向いています。
例:公務員、教師、医者、高い倫理観を求められるような職業
チームのリーダー
自ら先頭に立って仕事を引っ張っていくことに長けているため、経営者やプロジェクトマネージャーなどの職業も向いています。自分で目標を決め、周りの人をまとめ上げる力は、自然と持っている才能です。将来的には自分のビジネスを立ち上げることもあるでしょう。
細かい技術を活かす職業
細かい作業を得意とする甲。職人や技術者、事務職もおすすめです。日々の積み重ねが大きな成果を生み、コツコツとスキルアップを図ることができます。
安定を求める職場
変化を苦手とするため、転勤が多かったり、異動の多い環境では迷いが増えてしまいます。安定した環境の方が力を発揮できるでしょう。また、専門性が求められる資格職(例:法律関係、会計士)も向いています。専門知識を活かすことで長く安心して働けるでしょう。
甲の恋愛傾向
真剣で一途
甲の人は、恋愛でも非常に真面目で一本気。パートナーには、深い愛情を注ぎます。浮気や気軽な恋愛に走ることは少なく、「一途」が最大の魅力です。
慎重で臆病
甲の人はかなり慎重で、臆病な面もあります。失敗を恐れたり、「振られたらどうしよう」と恥ずかしい想いをするのが嫌い。そのため、素敵な人と出会っても、なかなか自分から進展させることができず、時間がかかることが多いです。また、考え過ぎて行動に移せずに、他の人に先を越されてしまうこともあります。
相手に求めるもの
理想のパートナーは、包容力を持ち、甲の人の真剣な愛情を受け止めてくれる人です。甲の人は駆け引きをあまり得意としないため、素直なコミュニケーションをしてくれる人かどうかを重視します。
理想の関係
甲の人は一方的な依存関係を好まず、お互いが自立しているパートナーシップを理想とします。支え合い、互いに成長できる関係を求めています。
甲と他の十干の相性
甲と甲の相性
甲同士の関係は、同じ「木」のエネルギーを持つため、似ている部分が多いと感じるでしょう。初対面から親しみやすく、居心地の良い関係性を構築できます。
ただし、一本木で頑固な甲。意見が違ったときの衝突は激しいものがあります。自分の意見を曲げない二人なので、喧嘩になってしまいそう。
同じ甲でも、育ってきた環境は違うんです。お互いに意見を尊重し合いながら関係を深めていってくださいね。
甲と乙の相性
甲の人は、どっしりしていて頼りがいのある「幹」のような存在です。一方、乙の人は、柔軟で依存心が強い傾向。乙の依存心が強くなりすぎると、甲の人は世話を焼くことに多くの時間や労力を割かれ、疲弊してしまうことがあります。
乙の人が自立心を持って、甲の人に過度に依存しないことが、関係を良好に保つために重要です。乙の人が甲の人をしっかりと支えてあげることで、甲の人も負担が軽減され、より良い関係になるでしょう。
甲と丙の相性
太陽がキラキラと木を育むように、丙は甲にとって、成長のカギを握るパートナーです。
丙のエネルギーは、甲の潜在能力を最大限に引き出してくれる相性です。甲にとって丙は、安心感を与える存在。アドバイスをもらいながら、一緒に大きく成長することができる素晴らしいパートナーです。
ただ、お互い、自己主張の強い性格同士のため、お互いを攻撃してしまうことも。感謝の気持ちを忘れずに誠意を持って接することで、より良い関係になれるでしょう。
甲と丁の相性
甲は、丁の火を燃やし続けるための重要な「燃料」の役割を果たします。甲のサポートがあることで、丁は創造性を発揮しやすくなり、新しいものを生み出すパワーをもらえるのです。
ただ、甲の人がサポートを頑張りすぎて自分をすり減らしてしまうなんてこともあります。丁の人は甲のサポートに感謝し、甲の人は自己犠牲を過度にせず、お互いがバランスよく支え合えることが理想です。
甲と戊の相性
「樹木」の甲と「山」の戊はお互いに支え合える関係性です。大切な支えです。二人とも頑固なところがあって、自分の意見を曲げたくないときもあります。でも、甲が成長すると、根はしっかりとして、戊が提供する土をしっかり守ることができるようになります。
二人がうまくやっていくには、お互いをリスペクトすることがとても重要です。お互いがお互いを助け、守りあう関係が築けるとしっかりした友情やパートナーシップにつながるでしょう。
甲と己の相性
「田畑」の己は「樹木」の甲への大切な栄養源となります。甲が己の栄養によって成長し、やがて落ち葉が土に還り、再び養分となるお互いに助け合い、支え合う関係性です。
ただ、自己主張をしない「己」に対し、「甲」が強すぎると、バランスが崩れます。お互いを大切にし、お互いの声に耳を傾けること。落ち葉が腐葉土となり、それが養分となるように、お互いがお互いを必要としているのですから、依存しすぎず、バランスを保ちながら関係を深めていきましょう。
甲と庚の相性
「鉄」である庚が、「樹木」の甲を上手く加工して、甲の可能性を引き出す関係性です。けれど、甲が自分でしっかりと立って、庚に過度に依存しないことが重要です。
庚は時に、斧で樹木を切り倒すように甲の人生に大きな変化をもたらすことがあります。これは甲にとっては、新しい可能性を開く創造的な破壊となる場合が多いです。ただ、甲が精神的に不安定な時には、庚さんの強い影響が過ぎると感じることもあるかもしれません。お互いにバランスを取ることが、共に成長していく上で非常に大切です。
甲と辛の相性
「樹木」の甲と「宝石」の辛の関係は、お互いの異なる才能を認め合い、尊重することでお互いを高め合うことができる関係性です。けれど、甲から見ると辛が何を考えているかわからず、辛から見ると甲が押しが強いと感じられることもあります。
甲が辛の繊細さと才能を尊重し、辛は甲の真っ直ぐな姿勢から学び、お互いを理解し、尊重することで、より深い関係を築くことができるでしょう。
甲と壬の相性
「樹木」の木と、「海」や「川」を表す壬。壬の力が強すぎると、甲は自分の場所を失い、流されてしまう可能性があります。甲は自立を保ち、壬はその力を適度に抑えることが重要です。壬は自然に甲をサポートすることができますが、その力の使い方には注意が必要です。甲も、壬に頼りすぎずに自立心を持つことが、より良い関係を築くカギとなります。
甲と癸の相性
「雨」の癸は「樹木」の甲を支えます。このサポートによって甲を育てることができるのですが、水を与えすぎると木が腐ってしまうように、癸の優しすぎる過保護も問題になることがあります。
甲はそのサポートに甘えすぎないように心がけることが大事。甲が過度に依存すると、癸は距離を置くことを選ぶかもしれません。甲は癸の慎重さを受け入れつつ、互いに支え合う姿勢を持つことでより良い関係性を築けるでしょう。